【RugbyHub】のQuarterly Contentにて登場いただくメンバーの素顔にフォーカスを当てるインタビュー企画「Guest Interview」をスタートしていきます!

1月はProfessionalとして栄養士の島さんが栄養セミナーを担当していただきます!
栄養士について、また島さんについて知っていただける内容になります!


▶︎島さんプロフィール

栄養士歴:16年

東京聖栄大学    管理栄養士学科    卒業
順天堂大学大学院    スポーツ健康科学    博士前期課程修了
東京都北区増進センター臨時職員
帝京平成大学    健康メディカル学部    健康栄養学科    助手
二葉栄養専門学校    助教
共立メンテナンス    フーズ本部    メニュー開発部




▶︎栄養士のキャリアをラグビーとの出会い

ー栄養士になろうと思ったきっかけは何でしたか?

    栄養士になろうと思ったきっかけは、高校まで自分が陸上をやっていてたのですが、その時選手として今後続けていくことに限界を感じ栄養士またはトレーナー、マネージャーのような裏方のサポーターになろうと思いました。その後考えた末、国家資格を必要とする「栄養士」になることを決意しました。



ーラグビー競技の栄養管理に携わるきっかけは何でしたか?

    ラグビーの栄養管理に携わること理由は、いろんな偶然と縁が重なりラグビーに関わる栄養管理をしてみないか?とお声がけをいただいたので、挑戦してみようと承諾したのがきっかけです。


ーラグビー選手をサポートする上で、特に大切にしているポイントは何ですか?

    ラグビーは体をぶつけ合うスポーツなので、いかに「筋肉をどう回復させるか」「骨を太く強くするか」にフォーカスし栄養指導をしたり、献立を考えています。日々練習や試合で体を酷使するため、筋肉のリカバリーを重視した上で、80分間走り続けることができるようなエネルギーとバランスに注視したメニューを提案しています。
体を大きくする部分は誰しもが頭にあると思います。だからこそ、栄養士は「次の試合に繋げるための体の回復」に着目し選手のサポートをしています。

岸:これは栄養士だからこそ言える部分だと思いますね。



ーラグビー競技特性における栄養指導のやりがいを教えてください。

    練習や試合などで体が丈夫になっている姿を見ると自分の行いが役に立ったのかなとと感じます。当たり負けないようになるということはそれだけ体が強くなったということなので、栄養指導した甲斐がありあます。

岸:栄養士目線でも選手の活躍は嬉しいものがあるんですね!




▶︎ラグビーの競技性について

ーラグビーのような激しい接触プレーの競技では、どのような食事が重要ですか?

    まずはバランスの良い食事。そして、好き嫌いはしない。
    もしバランスが取れないのであれば補食で補える知識を持つことも大切です。


ー成長期のジュニア選手が意識すべき栄養摂取の基本を教えてください。

    同じ食材ばかり偏った食事をするのではなく、バランスよく食事をすることが重要です。例えば、鶏肉ばかりの献立にするなどは避けてもらいたいと思っています。
    質か量かに関しては人それぞれです。その子の体質や成長の仕方によって変わってくるので、親御さんはよくお子さんを観察して、お子さんは自分と向き合って判断してみてください。


ー試合期やトレーニング期で異なる栄養戦略についてアドバイスをお願いします。

   
試合の前日は消化にも影響する油物を出さないようにしてほしいです。
    「勝利にちなんでカツを出さない」などは気をつけてほしいなと思います。



▶︎オンラインイベントについて

ー今回のオンラインイベントではどのようなトピックを子どもたちに伝えたいですか?

    「食べ方を工夫して」という部分では、野菜も生ではなく温野菜にして、体を温めることが大切です。さらに冬は日照時間が短いので、骨が作りにくい時期になります。だからこそ「カルシウムを摂ること」「カルシウムを取りやすくなるビタミンDについて」も紹介する予定です。冬だからこその内容が盛り込まれているので参考にしていただけたらと思います。

【RugbyHub】2025年度Event_0129_Professional.png 3.61 MB

https://rugbyhub.jp/events/baa882871d8c


島さんが講師を務める栄養セミナーは1月29日(水)に行われます。
参加希望の方は上記URLからご確認ください。



ーラグビーに特化した栄養指導の魅力や具体的な方法について、どんなお話を予定していますか?

    冬は特に体の回復が遅くなる時期なので、その回復を助ける食事の紹介をしたいと思います。


ーイベントを通じて、保護者の方々に期待してほしい学びのポイントを教えてください

    上記に加えて、冬の時期は体を温めたり、野菜の取り方を工夫して欲しいので、その紹介を参考例を含めてお伝えする予定です。

岸:お鍋でまとめて野菜も取れる季節ですが、冬だからこその工夫の仕方が知りたいですね!




▶︎最後に

ーラグビーをする小中学生の栄養管理について、保護者の方が特に気をつけるべきポイントや、成長期特有の課題があれば教えてください。

    子供の成長をよく観察してほしいです。身長や体重などの外的な部分以外にもお腹壊してないか、食べ方も偏ってないか、満遍なく食べられているかなど、体の内的な部分にも目を向けてください。体の内側から強くしていく食事を心がけるようにしましょう。





【番外編】

島さんと岸岡の出会い。

2016年岸岡が早稲田大学ラグビー蹴球部の門を叩いた年。同年に同部選任管理栄養士として携わることになったのが島さん。4年間岸岡の体を徹底的に食事の面でサポートしていただいた恩人です。

同部には8年間携わり、多くの選手の体づくりに貢献してきました。そんなラグビーのことをよく知る島さんだからこそ話せるリアルな実態を踏まえ、ジュニア世代だからこその重要なことを盛り込んだ特別栄養セミナーです。

https://rugbyhub.jp/events/baa882871d8c