【RugbyHub】のPROFESSIONALにて登場いただく方の素顔にフォーカスを当てる
インタビュー企画「Professional Interview」。
今回は、日本ラグビーフットボール協会所属A級レフリーの古瀬さんにお話を
伺いました!
7月のPROFESSIONALでは、古瀬さんによるレフリーから学ぶコミュニケーション
セミナーを実施予定です。
国内外のトップレベルの舞台で活躍する中で、レフリーとして大切にしていることや、
海外での試合で意識していることについて語っていただきました。
▶︎古瀬さんプロフィール
レフリー歴:8年
<東福岡高校在学時(2018-2020)>
2018年 九州ラグビーフットボール協会公認B級レフリー資格取得
2020年 第12回U18合同チーム東西対抗戦で初の高校生レフリーを務める
<早稲田大学在学時(2020-2024)>
2021年 ジャパンラグビートップチャレンジリーグ2021でレフリーとして
公式戦デビュー
2021年 日本協会A級公認レフリーに選出
2023年 NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23アワードで「ベストホイッスル賞」
を受賞(2023-24, 2024-25シーズンも受賞)
2024年 U20シックス・ネイションズ・チャンピオンシップでマッチオフィシャルを
務め、国際試合デビューを飾る。
<日本ラグビーフットボール協会(2024-)>
2025年 フランスのプロリーグトップ14でアシスタントレフリー、
プロD2でレフリーを務める。
2026年 2026年シックス・ネイションズ・チャンピオンシップで
アシスタントレフリーを務める。
(同大会で日本人がアシスタントレフリーを務めるのは3人目)
ー本格的にレフリーを学び始めたきっかけは?
高校からレフリーを始めて、最初は中学生の練習試合に呼ばれたら吹きに行くという感じでした。ちょうどその時期に、日本ラグビーフットボール協会が、若い世代へ向けた
キャリア育成プログラムや、選手からレフリーへ転身する方向けのプログラムを開始し、
声をかけていただいたことがきっかけです。
そのプログラムに参加する中で、目指すべきものがだんだんと見えてきて、本格的に
レフリーを学んでいくことになりました。
高校生のうちに日本協会の育成プログラムに参加し、B級レフリー資格を取得されて
いることに驚きました。若い頃から挑戦を続けてきた経験が、現在のご活躍にも
繋がっているのだと感じます。
ー高校在学時にB級レフリーを取得されていますが、どのような経緯で取得に
至りましたか?
毎年5月のゴールデンウィークの時期に開催される、SANIXワールドユースの中日に
行われた練習試合を吹かせていただいた際に、大会の視察に来られていた、日本ラグビーフットボール協会の役員の方からプログラム(若手育成)への参加をお声がけいただき、
参加させていただくことになりました。
そして、同年の8月にB級レフリー資格取得の試験があり、周囲の方にご尽力いただき、特例で年齢制限(当時は18歳以上)の変更を行っていただき、資格を取得しました。
取得後のレフリー活動での制約はありましたが、20歳を超えたときにすぐに対外的な活動ができるように、整備をしていただきました。
ーレフリー資格取得から8年目を迎えますが、レフリーをする中で大切にしていることは
ありますか?
プレー経験が少ないからこそ、ラグビー感を身に付けるために数多くの試合を見ることを大切にしています。国内外を問わずさまざまな試合を見て学んでいます。
また、どの試合にも選手一人ひとりの想いが詰まっているので、しっかりと準備をして
試合に臨み、試合後には必ずレビューを行う。このプロセスを大切にしています。
一方で、レフリーも人間なので100%完璧であることは不可能だと思っています。完璧を求めすぎると、自分自身のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。
だからこそ、不確定要素やルールのグレーゾーンがあることを理解した上で、自分が
コントロールできることに集中するようにしています。例えば、より良いポジショニングを取ることなど、自分で変えられる部分にフォーカスすることを意識しています。
「自分がコントロールできることにフォーカスする」という考え方は、レフリーだけでなく選手や日常生活にも通じる考え方ですね。
ー今回のイベントのテーマは「コミュニケーション」です。レフリーという立場から
見て、コミュニケーションが重要だと感じる場面はありますか?
海外では、レフリーのステータスが高く位置づけられていることが多く、レフリーへのリスペクトをフィールド内外で感じることが多いです。
フィールド内では、国内外問わずキャプテンが中心となってレフリーとのコミュニケーションを取ってくれます。レフリーとキャプテンの間で行われたコミュニケーションをもとに、キャプテンがチームをマネジメントしていきます。
そのため、試合を円滑に進めるうえでコミュニケーションは非常に重要な役割を果たしていると感じています。
選手としてプレーしていると、コミュニケーションというと「仲間との声掛け」を
イメージしがちですが、レフリーの立場から見るとまた違った視点があるのだと感じました。チームをまとめるためのコミュニケーションについて学べる貴重な機会に
なりそうですね。
ー海外のレフリー陣とコミュニケーションを取るうえで、なにか意識していることはありますか?
レフリーは、どの試合でもレフリー1名とアシスタントレフリー2名以上で連携を取りながら試合を進めます。そのため、レフリー同士のコミュニケーションの質は非常に重要だと感じています。
ただ、海外での試合になると、言語の部分で自分の英語がしっかり伝わっているのか
不安になることもあります。だからこそ、大会が始まる前からフィールド外での時間を
一緒に過ごすことを意識しています。
フィールド上でラグビーの話をすることももちろん大切ですが、普段からカジュアルな会話を重ねることで、お互いを理解しやすくなります。その積み重ねが、試合中のレフリー間のコミュニケーションにも良い影響を与えていると感じています。
そのため、オフフィールドでどれだけ関係性を築けるかを大切にしています。
ー今回のイベントはどのような方に参加していただきたいですか?
グループの中でリーダーをしている人や、リーダーをしているけどコミュニケーションが上手くいっているか分からない人。
あとは、選手の一人としてチームをリードしていきたい、どういうコミュニケーションを取ればチームが付いてくるかを知りたい人など、コミュニケーションの部分に課題や疑問を持っている人に参加していただきたいです。
僕自身レフリーをする中で、レフリーとアシスタントレフリーという異なる役割の中で、様々なコミュニケーションの取り方を経験してきているので、そういった視点から、コミュニケーションについて何かお伝えできればなと思います。
レフリーという立場だからこそ見えているコミュニケーションの本質を学べる貴重な機会です。ラグビーだけでなく、学校生活やチーム活動にも活かせる内容になっていると思うので、ぜひ参加していただけたら嬉しいです。
国内外のトップレベルの舞台で活躍するレフリーだからこそ語れる
「コミュニケーション」について学べる特別な時間です。
ぜひこの機会をお見逃しなく!




